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体の変化に気づいたら、妊娠検査薬でチェックしよう

妊娠すると、体や心にさまざまな変化が起こります。その多くは、妊娠を維持するためのホルモンの働きによるもの。ホルモンからのメッセージを前向きに受けとめましょう。

妊娠のサインはホルモンからのメッセージ

 「妊娠してうれしいはずなのに、胃はムカムカ、体はだるいし、イライラ気味……」なんていう人もいるかもしれませんね。これらの症状の多くは、妊娠を維持するプロゲステロン(黄体ホルモン)の活発な分泌と関連があります。赤ちゃんは今、1個の受精卵からヒトとしての外観と器官をつくるために、急ピッチで成長しているのですから、ママの体や心にも変化があって当然です。
 黄体ホルモンは赤ちゃんの大仕事のサポーター役。集中力がなくなったり、疲れやすかったりするのは、「赤ちゃんの大仕事を妨げないように、ママ、ゆっくりしてね」という黄体ホルモンからのメッセージなのです。まずは家事も仕事もスローダウン。疲れたらゴロンと横になって、無理をしないようにしましょう。

 ストレスをためると子宮への血流が悪くなるため、けだるいスローモードに。子宮頸管の粘液で栓をし、細菌が子宮に侵入しないようバリアーをつくります。妊娠すると、仙骨と腸骨の関節が緩くなり、産道としての準備を始めます。黄体ホルモンが内蔵の運動にかかわる平滑筋をゆるめるため、腸の動きが鈍り便秘気味になります。甲状腺機能が亢進して代謝が盛んになり、体温が高く、熱っぽくなります。母乳を出すための準備が始まり、乳首がチクチクします。乳腺も徐々に発達し始めます。

妊娠したら、薬の使用は慎重に

妊娠0〜3週末
 この時期に飲んだが赤ちゃんに影響することはありません。影響があるとすれば、妊娠そのものが成立しないと考えられます。

妊娠4〜7週末
 妊娠4週から7週の終わりは、おなかの赤ちゃんの中枢神経(脳・脊髄)や内臓、目や耳などの器官がつくられる時期で、「器官形成期」といいます。この時期にの影響を受けると、細胞分裂が正常に行われず、赤ちゃんに形態異常が起こることがあります。市販薬を通常の範囲で使用した程度であればまず問題はないものの、妊娠判明後はの使用に慎重になりましょう。

妊娠中期以降
 妊娠5カ月以降、おなかの赤ちゃんに形態異常や障害を起こす催奇形性の心配はなくなりますが、この時期から「胎児毒性」に注意が必要です。胎児毒性とは、が赤ちゃんの発達や機能に影響を与えること。解熱・鎮痛薬として使われるNSAIDs(非ステロイド系抗炎症薬)は、赤ちゃんの動脈管(ママから酸素をもらうために胎児期にだけある血管)を収縮させる作用があります。妊娠後期(28週〜)に影響が出やすいので、注意しましょう。
 妊娠が判明したあとは、自己診断で薬を飲まずに、体の状態を把握しているかかりつけの産婦人科医にまず相談するようにしましょう。

愛育病院院長 中林正雄先生

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